■前回は・・・
主人公が見ている景色を一つの物語にして、
ダイジェストとして喧嘩のシーンを見せていました。
過去のシーンから一転、2番は未来での出来事について、描かれています!
それでは考察していきましょう!
■2番!
今でも余裕なんてないのにこんな安月給じゃもうキャパオーバー!
きっと情けないところも山ほど見せるだろう
キャストとは映画や舞台なんかで使われる言葉ですが、ここで言うキャストは10年後に増えた自分の家族のことではないかと考えました。
そして後に出る安月給というワードから、今の余裕のなさ=金銭的余裕のなさを表していると考えられます。
情けない姿を彼女(未来の奥さん)に対して山ほど見せることを主人公は想像しています。
何ひとつ代わり映えのない日も
愛しい日々尊い日々
逃さないように忘れないように焼き付けていくよ
結婚して苗字が同じになるほどの大切な日でも、特に何も起こらない日でも、そんな日々が彼女といれば愛しくて尊い日だということが歌われています。
とても素敵なことが書かれていますね。。
そんな愛しくて尊い大切な日々を、忘れることがないように残していきます。
あえて“焼き付けていく”と書かれているのは、写真に焼くというようなところと掛けているのでしょう。
すれ違いや憂鬱な展開が引き裂こうとしたその時には
僕がうるさいくらいの声量でこの歌何度も歌うよ
だからどうかそばにいて
エンドロールなんてもん作りたくもないから
結婚やプロポーズという一言のワードを“目を細めて恥じらいあって永遠を願った僕たち”と表現するところがポイント!
とっても素敵です。。
結婚生活をしていると、何かとすれ違ったり、喧嘩をしたり、歌詞にあるように“憂鬱な展開”になることがあります。
そういった1つ1つの展開が、結婚をした僕たちの仲を引き裂く。つまり仲が悪くなるという状況が描かれています。
歌詞から読み取ると”仲が悪くなりそうなとき”という考えになりますね。
仲が悪くなりそうになったときは、主人公がこの歌を何度でも歌って、良い関係を維持しようとします。
そして、これからもそばにいてほしいと伝えます。
“エンドロール”は、離婚のようなネガティブな状況を指すと考えられます。
ここでも映画的な単語で、ネガティブなワードを比喩します。
だから風に吹かれていこう
フィルムは用意したよ
一生分の長さを ざっと115万キロ
映画の撮影で使われる”クランクアップ”というワード。
撮影が終了したときに使われるワードです。
この部分では、2人の人生が終わる時のことをクランクアップと言っているのではないでしょうか。
“僕らには決められない”という後に続く歌詞からも、人生が終わる瞬間は誰にもわからないというように読み取れます。
風に吹かれるように自然に一緒に生きていこう。
2人の人生はしっかりと記録していくよ。
主人公はそう話します。
ここが楽曲名の確信の部分!
“一生分の長さを ざっと115万キロ”
映画を撮る時に使用するフィルム。
計算していくと115万キロの長さのフィルムになるには80年ほど撮影を続ける必要があるそうです。
80年と言えば、人の一生分ほどの長さ。
つまり、人生が終わる最期のときまで撮影を続けるということです。
一生隣にいることへの誓いや想いが、楽曲名に込められています。
とても素敵な比喩表現ですね。。
写真にも映せやしないとても些細なその仕草に
どんな暗いストーリーも覆す瞬間が溢れてる
どれかひとつを切り取って
サムネイルにしよう
1番のサビと同じ歌詞。
ですが、込められてる意味は違うのではないかと考えました。
ラスサビであるこの部分は、喧嘩の後の仲直りの笑顔ではなく、日頃見ている彼女の笑顔を指しているのではないでしょうか。
酸いも甘いも寄り添って
一緒に味わおうフィルムがなくなるまで
まだまだ先の長い人生で、素晴らしい瞬間が山ほど残っていることでしょう。
幸せな瞬間だけではなく、時には喧嘩をするときもあります。
ただ、そんな、たくさんの瞬間=名場面を、これから2人で過ごしていこうという意味が込められています。
80年先まで一緒に全てを楽しんでいこう。という言葉が書かれています。
フィルムがなくなる80年先なんて言わず、命がある限り撮影を続けると、誓います。
■楽曲名の謎は解けたでしょうか!
115万キロのフィルムと言われて、もちろん簡単に想像することはできません。
歌詞を読み解く中で、藤原さんがどう言った想いでこの名前をつけたのかがわかりました。
今回の楽曲の中にもいくつか素敵な比喩表現がありました。
僕もそんな風に素敵な歌詞を書けるようになりたいものです。。
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