【Saucy Dog/シンデレラボーイ】 頭と心とカラダの相反を切なく歌う Part2

■”死んで”の3文字に込められた主人公の想いとは

2番の考察をしていきます!


濡れたままのバスタオル
浴室にかけた8時
散らかった部屋にはひとり
またカラダ許してしまったな

彼が泊まった日の翌朝8時。

お風呂にはバスタオルがかかっています。

散らかった部屋に残されて1人の主人公は“またカラダ許してしまったな”とぼやきます。

その文言から、今回が1度目ではないことがわかります。

浮気をした彼が求めているのは私じゃなくて私のカラダ。そうわかっていても気持ちが残っている主人公は、いつもまた会ってしまうのでしょう。

あなたがいなくなっても
あたしは平気そうです
連絡はたまにするね
意地悪くらいさせてよね

彼がいなくなっても大丈夫という、強がりな様子が伺えます。

実際のところは平気ではないことの裏返しであり、そのため、歌詞でも“連絡はたまにするね”という文言が後に出てきます。

“意地悪”というのは、主人公から彼に対する焦らし的行為でしょう。

いつも連絡を取るわけではなく、たまにする連絡で、彼の心を揺さぶろうとしますが、実際に揺さぶられてしまうのは主人公自身です。

まさに心と頭とカラダの相反が描かれています。

嘘くらいせめてちゃんと
次は上手につかなきゃね

歌詞そのまま彼に対するセリフと考えて良いでしょう。

嘘をついて浮気をするくらいなら、私にバレないようにやってよね。という主人公の気持ちが歌われています。

もちろん、浮気をしてほしくないわけですが、主人公はまだ彼と一緒にいたいために、浮気をしたことを問い詰めることはできません。

彼に「浮気したでしょ!?」なんて言った日には、きっと2人の関係は終わりを迎えることでしょう。

そのことは主人公が1番わかっています。

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あたしの前だけで弱さを見せて
無邪気な顔で呼んでみて
あなたの瞳 独占させて
誰も見ないでいて欲しかっただけ

少し曲調が変わるCメロは、PVを見るに夢の中での出来事ではないでしょうか。

1曲を通して主人公の気持ちが描かれていましたが、本心ではなかったり、ぼやきだったりしてきました。

このCメロではそんな主人公の本心が叫びになって出てきます。

まさに、彼に対するた悲痛の叫びが聞こえてきます。

他の誰かじゃなくて私にだけ弱さを見せてほしい。

なんの後ろめたさもない無邪気な顔で、また私の名前を呼んでほしい。

私以外を見ないでほしい。

そんな悲痛の叫びですが、最後の一文に“誰も見ないでいて欲しかっただけ”とあり、実際に彼に向かって叫んでいるわけではないことがわかります。

こんなにも強い想いがあるにも関わらず、好きという気持ちが邪魔してしまい、彼に面と向かって伝えることができません。

死んで

有耶無耶な状態でずっとい続けるくらいなら、いっそのこといなくなってくれれば楽になれる。

そう想ってしまう主人公は、意に反して“死んで”というワードを思い浮かべてしまいます。

PVを見ると、実際に言い放ったセリフではないことがわかります。

そして、それと同時に目が覚めて、現実に戻ってきます。

シンデレラボーイ 0時を回って
腕の中であたしを泣かせないで
気づかないふりをしてそのまま
つけるタバコが大嫌い

まるで0:00を回ったら魔法が解けてしまうシンデレラのように、Cメロのシーンを終えます。

1番のサビと同じ歌詞ですが、Cメロの後に現れるここのサビでは、少し違った印象を受けます。。

好きって言わんでよ 愛しても無いのに
瞳の奥、あたしを捕まえて
気づかないふりをしてそのまま
騙されてあげていたの

彼の心に私がいないことをもうわかっている主人公は、彼の発する「好きだよ」に強い嫌悪感を覚えています。

どうせ心無い言葉なら言わないでほしい。

でも、彼が見ている世界の奥底には、きっとまだ”私への感情”がいます。

その奥底にいる私への感情と、しっかりと向き合ってほしいという気持ち。

そして、私はあなたの浮気、気付かないふりをしていただけだよ。

複雑な主人公の気持ちが描かれています。

でも、彼に伝わることはありません。

主人公が直接伝えることもまた、ありません。


■とっても切ない気持ちに・・・

恋愛は全てが綺麗なものではありません。

人と人の感情が交差する、とても生々しい様子が描かれている楽曲でした。

ぜひ考察を読んだ後に、改めて聴いてみてくださいね。

きっととっても悲しい気持ちになります。。

ありがとうございました!


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