【Official髭男dism/未完成なままで】未完成なものとは?

■完成された人とは

今回は髭男の未完成なままでを考察していきます!

学生時代誰もが通る受験。

そんな、重要にも関わらず答えを急かされる、一見不条理な状況を、

学生目線で歌っているのではないか?と考えました。

それでは考察していきましょう!

未完成なままでひねり出すいびつなメッセージ
正解なんて自分以外に 決められない

“未完成なままでひねり出すいびつなメッセージ”とはなんのことでしょうか?

ここでいうメッセージは“正解”のことと考えられます。

自分しか決めることのできない正解を、第三者の誰かに決められそうになっている状況で、

必死になって頭を回転させてまとまっていない持論を言い放ってしまう様子が想像できます。

子供の頃解けなかった 問題をまだ解けずにいる
向き合うことすら出来ない「将来の夢、500字以内で」
友達の描く未来は 数式のようにクリアで焦った
それに比べて自分はと 何度も回答用紙を睨んだ

「天才」なんて柄じゃないし やりたい事も別にないし
「特別」でも「普通」でもない そんな自分を探している

“子供の頃解けなかった問題をまだ解けずにいる”主人公。

楽曲の舞台は子供の頃に遡ります。

誰しもが経験してきたであろう、自分の将来を想像するということ。

主人公も、普通の人と同じように将来について悩んでいます。

舞台は学校でしょうか。

“「将来の夢、500字以内で」”と先生に言われているような様子が想像できます。

まだ将来に夢について考えるレベルにすら至っていない。

考えることができない主人公は、“友達の描く未来”にとても焦ります。

自分自身のことを“天才”でも“特別”でも“普通”でもないと思っており、

特にやりたいこともないため、目の前の回答用紙に頭を悩ませます。

未完成なままでひねり出すいびつなメッセージ
採点なんて頼んでもない 誰にも評価なんてさせない
そうさ 何回だって消して書き直す理想のメッセージ
正解なんて自分以外に 決められない

冒頭と同じように、決まっていないものを捻り出した回答。

そんなものを誰かに評価されたり採点されたりすることは、本望ではありません。

例えば高校3年生は、

進級したらこれをやって、夏までにこれを決めて、秋までにはここまで勉強して、、、、

みたいな道が大抵決められています。

こうした期限付きの普通を、主人公は嫌っています。

実際には決められた期限内で様々なことを決める人が大半ですが、

こうした考えを持っている人は少なくないのではないでしょうか?

自分以外が正解を決めることはできません。

だから、期限があったとしても、何度も書き直して解答を探します。

それなりの年になっても 問題はまだ解けずにいる
悩む時間もあと少し 「コース選択、来週までに!」
周りの人に流されて とりあえずで解答を出した
「後悔するよ?」って言われても 仕方ないでしょう!?
ほっといてくれよ

“それなりの年になっても問題はまだ解けずにいる”

主人公は歳を重ね、大人になったのでしょう。

この後から出てくる歌詞は、また学生時代に戻ります。

「コース選択、来週までに!」”と先生から急かされ、“とりあえずで解答を出した”主人公。

期限を守って出した解答はもちろん納得のいくものではなく、とりあえず期限を守っただけの解答です。

それに対して周りは“「後悔するよ?」”と言ってきます。

特に受験シーズンなんかは“ほっといてくれよ”と考えたことが一度くらいはあるでしょう。

様々な決めなければならないことが、人生を大きく左右するかもしれない大問題であり、

オマケに期限付きという学生時代の状況そのものに、

嫌気がさすときもあります。

劣等感から抜け出して 評判なんて気にしないで
「勝ち負け」「大小」なんて次元じゃない

未完成なままで書き殴るいびつなメッセージ
採点なんて頼んでもない 誰にも評価なんて出来ない
いつだって時間に急かされる理想のメッセージ
ボロボロになった回答用紙を 見返して
光溢れた未来へ

評判を気にすることなく解答できることが理想像として上げられています。

何回でも書き直して“ボロボロになった回答用紙”になる様子が描かれていますが、

これは、何度でも選択し直して良い、何度でも間違ってもいいという、

人生は何度でもやり直せるという、人生の前提そのものがメッセージとして隠れているのではないでしょうか?

■いかがだったでしょうか?

人生の中でうまくいかない時に思ってしまう、ほっといてくれという感情。

学生目線で世の中の普通がおかしいのではないか?と歌った本楽曲ですが、

最後には何度でもやり直せるという強いメッセージも感じられました。

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