【Official髭男dism/始発が導く幸福論】片想いの恋?遠距離恋愛?

シンセサイザーが心をエモくする

みなさんこんにちは!ぽんです。

今回は髭男の始発が導く幸福論を考察していきます。

この楽曲は、髭男のファーストアルバム「ラブとピースは君の中」のアルバムに収録されております。

片想いの恋なのか?

遠距離恋愛中の彼女とのエピソードなのか?

そんな考え方ができる楽曲です。

それでは考察していきましょう!

夜明け並に冷たい風が冴え渡った
腰掛けたベンチかすめる明け方のプラットフォーム
長いことここにいたようにもとれる影は
実は風前の灯火と 二人は知っていた

数分もすれば暗がりから出てくるあいつは鉛の塊
鋭いスピードでやって来る

冷たい風が吹く夜明け。

“夜明け並”というワードがありますが、サビで始発というワードが出て来ることから、現在は夜明けの時刻であると考えられます。

駅のホームにあるベンチに座る2人。

夜な夜なずっと座っていたために、夜の闇がいつの間にか明るくなってしまったと考えることができるような比喩で、

長い間一緒にいたことを表しています。

“風前の灯火”とは、危険が迫っている様子を表す言葉です。

“数分もすれば暗がりから出て来るあいつは鉛の塊”とありますが、

もう少しで始発電車が来る時刻であることを表しており、

迫っているのは電車や、始発電車の時刻と考えられます。

そうやって始発が君をさらってく 何気なく肩に力入れ
まあいっか・・・またいつか・・・ 人前ではそう言い切れるのに
幸せって思いがあるから 心はそれに酔いしれていたから
素直じゃない僕をなんとか丸め込んだ

ホームには始発電車に乗る人たちが続々と現れます。

もう少しでやってくる始発電車は、君を乗せて動き出してしまいます。

君との別れももうすぐという状況。

“何気なく肩に力入れ”とは、何かを発したかったために、話し出す瞬間に肩に少し力が入る様子を描いてるのではないでしょうか。

本当は言いたかった言葉も、始発電車に乗る人々がいる前では“まあいっか”“またいつか”と、ありきたりな言葉を並べてしまいます。

今さっきまで一緒にいれて幸せだった気持ちで、自分自身を誤魔化します。

季節は巡って 薄着で出歩くころ
同じようにして訪れる明け方のプラットフォーム
またあいつが仰々しい音立ててやってきた
君は慣れた素振りで軽々腰をあげたんだ

繰り返していれば 徐々に僕もすらり言えるはずだったんだ
「またね」遮るようにして閉まるドア

冷たい風が吹いている冬と思われる季節から、

“薄着で出歩くころ”になり、時間の経過を感じることができます。

場所はまた同じ駅のホーム。

何度とこの景色を見たことでしょう。

また現れる鉛の塊=始発電車に、“君は慣れた素振りで”乗っていきました。

1番のサビ同様に、言いたい言葉が言えないまま君は行ってしまいます。

言いたいことはなんだったのでしょうか?

なんとか口から出た言葉はありきたりな“「またね」”

始発電車のドアは、なんとか出た言葉をも遮るように閉まります。

またもや始発が君をさらってく 泣かないって決めてたはずなのに
見送った 手を振った なんと情けない顔を伏せた
幸せって思い出なんかより 君をあと一度だけぎゅっとしときゃ良かったな
振り返ればトンネルに消えていった

いつもと同じように始発電車は君を連れて行ってしまいます。

“泣かないって決めてたはずなのに”泣いてしまった主人公は、”情けない顔”を見せないために顔を伏せます。

“幸せって思い出なんかより君をあと一度だけぎゅっとしときゃ良かった”とありますが、

主人公が言いたかったのはぎゅっとしたいという事ではないでしょうか?

情けない顔を見せないように伏せた顔を上げ、振り返ると、もう始発電車は“トンネルに消えて”いってしまいました。

アーティスティックに切り取られた思い出は 今や気休め以下になっていた
諦め悪かった僕もついに愛想を尽かし
一足遅れの後悔だけがそっと寄り添った

少し時間が経った後かもしれません。

良い思い出として残っているはずのホームでの出来事ですが、よくよく思い返してみれば辛い思い出だったと気付きます。

あの時なんで言えなかったのだろう?

あの時なんでもう少し○○ができなかったのだろう?と、

辛かった部分を思い返すと、決して良い思い出だなんて切り取ることはできません。

もう君はいないにも関わらず、諦めきれなかった主人公ですが、

さすがにもう無理ということもわかっています。

そんな主人公には“後悔だけ”が残ります。

いつもそうなんだ懲りないんだ いなくなってから追いかけるんだ
ぎゅっとしたかった相手は 始発が連れてった
そんなもんなんだ この涙が幸せって証と思えばまだ
頭の悪い僕でさえ とりあえず落ち着くかな?
そう思う努力をしてるんだけど まだまだだめなんだ まだまだだめなんだ

ここでは、何度恋愛をしても同じような失敗を繰り返してしまう主人公の様子が描かれています。

いつもいなくなってしまってから追いかける。

これは恋愛においてあるあるで、誰にでも当てはまることではないでしょうか。

流している涙を幸せと思うことができれば、毎回同じ失敗を繰り返す“頭の悪い僕”でも、落ち着くことができるだろうか。

そんなことが歌われています。

幸せの証と考えて、自分を落ち着かせることはまだまだできないようです。

いかがだったでしょうか?

個人的に、前奏がとても好きで、

シンセサイザーみたいなオルガンみたいなあの音が、とても心をエモい気持ちにさせてくれます。

なんとなく朝方をイメージすることができませんか?

髭男の過去の楽曲も神曲が多いので、これからも考察していきたいと思いますー!

コメント

タイトルとURLをコピーしました